研修会「丹野さんと語り合おう」開催しました

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令和元年7月10日に地域合同研修会
「丹野さんと語り合おう」~暮らし続けられるやさしい街とは~ を青山和敬荘にてナラビットホールディングス株式会社さんと共催で開催しました。

講師 おれんじドア 代表 丹野智文 氏

講師プロフィール
 1974年生まれ。ネッツトヨタ仙台勤務。39歳のときに若年性アルツハイマー型認知症と診断される。診断後は営業職から事務職に異動し、勤務を続けながら、不安を持っているご本人のためのもの忘れ総合相談窓口「おれんじドア」実行委員会代表を務める。精力的に自らの経験を語る活動に力を入れている。著書に「丹野智文笑顔で生きる」がある。

 研修は3部構成で行い、第一部では丹野先生から発病から現在までの体験や、心の内面のお話を詳しく教えていただきました。お話のひとつひとつがとても興味深く、ご本人だから語ることの出来る貴重なお話でした。参加者も皆、引き込まれ、食い入るように聞いていました。
 明るく語る丹野先生でしたが、私たちには計り知れない大きな出来事を乗り越えてこられたと感じました。


 第二部は対談形式でナラビットホールディングス株式会社の北村氏がインタビューする形で行いました。発病当時の心境や他者の対応での思うところ、生活での工夫などを詳しく、時折ユーモアも織り交ぜながら教えてくださいました。会場も終始和やかな空気に包まれました。

 

 
第三部は「暮らし続けられるやさしい街とは」というテーマで座談会を行いました。

パネリスト 紺野 敏昭 氏 (こんの神経内科・脳神経外科クリニック院長)
      遠藤 荘一 氏 (南青山町町内会会長)
      小笠原 千恵 氏(青山和敬荘地域包括支援センター部長)
      北村 充 氏  (ナラビットホールディングス株式会社代表取締役)
ファシリテーター 平山 由香里 氏  (南青山町町内会)


 パネリストの紺野先生からは認知症の患者様を治療している上での思いや家族環境での認知症への影響など貴重なお話をいただきました。また、遠藤町内会長からは地域の抱える高齢者世帯の課題や事例を紹介いただきました。丹野先生はそのひとつひとつに丁寧にご意見を下さりました。また、パネリストの紺野先生からはスーパーマイヤ滝沢店で行われる「SLOW SHOPPING」のご紹介がありました。これは先生の所属する医師会の協力でマイヤ滝沢店が主催する取り組みで、認知症のお客様やそのご家族の方々が安心してゆっくり買い物できる空間としてスローレジなどを提供するそうです。丹野先生もこの取り組みにはたいへん感銘を受けていました。

 全部で二時間ほどの研修会になりましたが、丹野先生の明るい人柄で、和やかに時間の経過を忘れるほどのすばらしい研修会でした。丹野先生またお会いできる日を楽しみにしています。

 

     

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